借入は是か非か~創業融資のススメ1~

多くの方がお借入れ又は借金などについてはネガティブな印象をお持ちではないでしょうか?その理由はおそらくは新聞の紙面やニュースで伝えられる「○〇株式会社倒産 負債総額〇〇億円」などという情報などから抱く印象からと思われます。
たしかにいわゆる破産や倒産といわれるものは会社や事業が借入などを含む負債の返済が滞ることで起こります。ですが、そもそも借入の多くは設備投資や新たな事業展開のために行われることが多く、実際のところ金融機関も赤字の補填のための貸付にはネガティブであり、業績が順調なうえでの事業拡大目的の場合には金融機関は積極的に貸付を行ってくれます。
つまり借入とは会社や事業の成長にとって非常に重要な手段です。
ここで借入をうけることのメリットとデメリットを整理していきたいと思います。

デメリット
①元金や利息の返済がある
②借入先によっては高金利で会社の運営を圧迫する
③金融機関との折衝などの業務が生じる
④手元に現金があるのでついつい財布の紐が緩くなる

メリット
①資金にゆとりが生まれる
②積極的な事業展開や投資ができる。
③大きい規模の投資ができるので事業の成長スピードが高まる。
④借入を期日通りに返済していけば金融機関の信用が高まり、より多くの借入を行うことで会社の成長が早まる

私自身は、借入については前向きに検討すべき、と思っております。
まずデメリットで挙げた部分については、②については防ぐ余地があり、③④については会社の対策よってはマイナスとなる効果を抑制もしくむしろ会社の成長につながる部分がおおいと考えるためです。
さらにメリットに挙げた積極的な事業展開や投資、事業の成長スピードの促進はデメリット以上の利益を享受できる、と思われるからです。
特に起業家の方にはこの他の大きなメリットとしては、創業時の創業計画書などで事業の具体的なプランを税理士や金融機関に評価される、借入により必要な資金をそろえることでより早く創業できる、という効果があります。
そのため前向きなご検討をお勧めしております。